金曜サロンスペシャルは今回で150回の節目を迎えました。話し手は東長沼在住、稲城市剣道連盟の顧問で、剣道教士七段の田中眞人さんです。
話し手の田中さんからは、剣道の由来は剣の道、戦いのための武器であったにもかかわらず、現代では刀剣を使うことと剣道は全く別のものになっていることに触れ、剣道を志ざす人にも是非、刀の魅力を知ってもらい、剣道の魅力をその中で改めて知ってもらいたいとの思いが伝わってきました。
これからの世代に剣道という素晴らしい武道を伝えていくためには、その時代のニーズに即した方法を考えていかないと、いつか行き詰まってしまうのではないかという警鐘を鳴らしています。
そのための入り口として、まずは日本刀をはじめとする真剣に実際に触れてもらい、その歴史や用途がどのようなものであったかを知ってもらうことから剣道を始めれば、一層、剣道の魅力が増してくることを力説されていました。
武器としての刀はそれほど殺傷力がなかったことや、切腹は腹を切るふりだけの場合が多く、実際は介錯人が断首することで「切腹した」としたこと、人の身体は堅くてなかなか斬れないこと、人を斬るとすぐに錆びて使えなくなることなど、私たちが時代劇で見ているような斬れ味鋭い刀のイメージと実際はかなり違うことがよくわかりました。
お話の合間に、参加者の皆さんも実際に何本かの刀を手にしながら、大変興味深く観察されていました。
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