日 時 令和7年9月5日(金)午後6時~8時
場 所 地域振興プラザ4階 大会議室
話し手 島倉 繫夫さん(映像作家)
テーマ 『映画と、音と、音楽と。』
参加者 10名(出演者、事務局職員を含む)

今回の金曜サロンスペシャルは、「映画と、音と、音楽と。」と題して、映像作家の島倉さんに、誕生してから今年で130年を迎える「映画」の歴史についてお話しいただきました。
始めに、PR映画製作(広告の仕事)をされていた島倉さんが、自己紹介を兼ねてPR映画と劇映画の作り方の違いなどについてお話しされました。
そこから映画における「映像」に対して重要なファクターとなる「音」、「音楽」について、歴史をたどりつつ多数の資料映像を観ながら丁寧に解説してくださいました。
・ガラスの写真から19世紀末、映画はフィルムの発明により「動画」が可能になり誕生したこと。
・映画の発明は1895年12月28日。
フランスのリュミエール兄弟によるパリでの1本が1分程度の無音映画の初公開が映画の始まりであること。
・「動画」とともに「音」への欲求が高まっていくこと。(オーケストラと映像の同調、レコードと映像の同調の試み等 ~サウンドトラックへ)
・その間に映写機器も手回しカメラから電動カメラへ進化していくこと。
・20世紀、無声映画の時代を経てトーキー化、更にはカラー化や大型スクリーンへと発展したこと。

映画にとって不可分なものが「音声」や「音楽」であり、その進化の過程を知ることにより草創期の映画史を紐解いていく、大変興味深く貴重なお話を聞くことができました。
参加者からは、島倉さんのわかりやすい説明だけでなく、沢山の貴重な資料映像にも感嘆の声が寄せられました。
あらためて映画のお面白さを感じることができた時間でした。


