支援講座
「認知症になった私が伝えたいこと」
講師に
佐藤雅彦氏(日本認知症ワーキンググループ 共同代表)
水谷佳子氏(のぞみメモリークリニック看護師)をお迎えし
平成28年2月6日(土)
午後1時30分~4時
地域振興プラザにて
127名のたくさんの方の参加をいただき、開催することができました。
支え合う会みのり副理事長 石田惇子氏の開会の挨拶後
講演は、水谷さんが佐藤さんに質問し、答えてもらう対談形式。
佐藤さんは、51歳で「若年性認知症」を発症し、当時は5年から10年の間にわからなくなり、寝たきりになると告げられ色々な情報を集めるほど、負のスパイラルに落ち込んだが、そうならないためにどうすれば良いか、色々な工夫をしたそうです。
- 日常の工夫と心構えとして ひとつのことしか集中できないので、出かける時の行先を携帯に〔どこで何時に乗り換え〕を入れてアラームが鳴るようにする。
- 物を置いた場所が分らなくなるので、段ボール箱を用意し、大切なものはそこに入れることで、出かける時もその箱をみれば必要なものなど全て入っているで探さなくなった。
- 買い物に行くときに買い物リストだけでなく、買わないリストも書いて持っていくことでストックがあるものを買わない。(特売だからと無駄なものを買わなくなった)
- 売り場も換わるので、分らない時は「私は認知症です。教えてください」というカードを示して聞くと、丁寧にその場まで案内してくれる人が多いので助かる。
- 認知症になったことで、不便になったことはたくさんあるが、不幸ではない。
- 旅行に行きたいときは、一緒に行きたい人をメールで声をかける。「都合が悪い」とか断られてもめげない。同情ではなく、本当に楽しんでいきたいと思う人と行きたいからと割り切る。
10分の休憩後、グループワーク(9グループ)、話し合いの後各グループで発表し合いました。
まとめとして
1.講演を聞いて具体的な感想
・前向きに生活されている姿に感動した。
・色々な忘れないための工夫は、見習いたい。
・自分が認知症になったら公表できるが自信が無い。
2.認知症の理解を深めるために、自分は何ができるか?
・今日の講演内容を知り合いに話す。
・認知症サポーター講座を受ける。
・見かけたら手助けしたい。
・自分が認知症になったら、公表して助けてもらう。
3.地域がどんな街になったら、認知症になっても暮らし続けられるか?
・認知症の人だけでなく、誰もが気軽に行ける場所が欲しい。
・もっと市は勉強会などをして、PRしてほしい。
⇒市内の中学生にサポーター講座を実施している。
・近日の講座の紹介(福祉課長・包括支援センターから)
以上、認知症になったら、すべてがだめになると負のイメージが多かったが、前向きに暮らしているお話を聞いて、参加者が逆に励まされ、ワークショップも話が弾みました。
最後にサポートセンターいなぎの、渡邉事務局長からの挨拶があり閉会しました。 (F.H)